「デザインのドリル」のやり方、トレースからの学びにに納得!
こんにちは、asuperuです。
Webデザインのお勉強にあたり、TwitterやInstagramなどのSNSでよくみなさんがおすすめの本を教えてくれます。
デザインの専門学校に通っていたわけではない、未経験のあたしは、デザインに関する知識はその手の本を読みあさることで肉付けしております。もともと本は好きなので、図書館の利用は日常的。と言うことで、良書のおすすめには割とフットワーク軽く従います。
そんな中で、よく目にしていた「デザインのドリル」。
Contents
「デザインのドリル」のやり方
このドリルは、下記のステップをおすすめしています。
- トレース 「完成見本」の画像データを「下絵」として配置し、その上に全く同じように素材や文字を配置する
- 模写 下絵は配置せず、「完成見本」をみながら同じようにレイアウトする
- オリジナル制作 素材とテキストデータを使って、オリジナルデザインを組む
他のデザイン関係の参考書で「やってみよう!」的なものがあると、素材を自分で作りながらあえてハードルを高くする無粋なマネをしがちなあたしです。ですが、やはりどうしても時間がかかってしまうため、肝心な勉強したいことに到達する前に力尽きてしまいがちです。
反省と初心に帰る気持ちを込めて、今回この本に取りかかりました。このステップを見て、初めは「下絵、、、必要?」と疑念を抱えていました。(本当にかわいくないですね笑)
始めたきっかけ
1つ前に、名刺の奥の深さについての投稿をしました。
そこで、フォントや配置についての難しさを痛感したのです。手を動かしてみて初めてわかることは、たくさんあると思います。いざやろうと思うと、フォントも文字サイズも、レイアウトも大した知識がなく、わかっていた気になっていたところが多々ありました。
デザイン関連のかっこいい本をいろいろと見るのも楽しいですが、その前に足元を固めないとダメだな、と初心にかえった次第です。大反省。
実際にやってみた
1つ目の課題は、こちらです。
とてもシンプルな写真展のチラシです。よーく見ると、下絵として完成見本が敷いてあるのがわかるでしょうか。字がダブってる訳ではなく、下絵があるので字がダブっているように見えるんです。
この1つ目をやりながら、早くも気づくことの多さにびっくりしました。
まず、どのソフトを使おうか悩む(そこからか!)
イラレ?フォトショ?どっちを使ったらいいのでしょう。おそらく正解はないですが、チラシと言うことでイラレを使う方の方が多いのかもしれません。実際には、印刷のCMYK色の設定ができていれば、どちらを使ってもいいのだと思います。
しかし、なぜかそのポイントですでに迷うと言うどんくささ。
なんとなく最近よく使って、使い勝手がいいかも、と思えてきているイラレで作業することにしました。
フォントとの出会い
「自分の知らない言葉は言えない」と言いますが、「自分の知らないフォントは使えない」と思っています。そう言う意味で、指示のあるフォントを使ってみると、新しいフォントとの出会いが生まれます。
フォント関連の本は多く出ていますが、実際に作業してみないとそのフォントは忘れてしまいがちで、インストールもしないままのことが多くあります。
今回、あたしは「Braisetto Bold」と言うフォント(左上の飾り文字)と出会い、その美しさにうっとり。思わず他の文字を打ってみたくなるほど、かわいらしい筆記体のフォントでした。
文字配置の奥深さ
フォントも然りですが、文字の配置も奥が深いです。「文字間」と言う、文字と文字の間への配慮が、タイトルからすでに発生していました。「カーニング」と呼ばれるこの文字間の調整。もはや、デザインを仕事にしている人からしたら当然なのかもしれません。ですが、初心者のあたしにとっては、驚愕を覚えるくらい、どの配置されている文字にもほどこされていたのです。
英字も和字も、その文字間は均一ではなく、一つ一つの文字の配置をそれぞれ微妙に調整していました。
右下の詳細の部分に至っては、それぞれの情報のかたまりごとに、ていねいにカーニングされていることで、こんなふうに読みやすくなっているのです。
配置したい情報に優先順位をつけて、フォントのサイズは変化が必要です。本の中では、どのくらい変化を出せば「差」になるかも、作業の際に考えるよう示唆しています。
タイトルは24pt、サブタイトルは11pt、詳細は9ptでした。
余白の取り方も考えさせられる
初心者がよく陥りがちと言われている「余白の恐怖」。スペースを開けることを怖がって、びっちりつめつめに配置してしまうと言うのは、よく聞く話です。
あたしももちろんまだその部類なので、耳が痛いですが、その余白についてもこの中で学ぶことができます。
例えば、右下の詳細の右側と下側は同じ10mmの余白が空いています。写真の左右は25mmで、上部は20mmです。バランスが良い余白ではないでしょうか。
写真の大きさは、80mm×74mmとなっており、このA4(210mm×148mm)サイズにおいて、たては3分の1程度で横は2分の1程度の大きさです。
この大きさのバランス、果たして偶然でしょうか。
他の方法の提案もある
他の方法で優先順位を表現すると言うことで、完成見本の横にもう2パターン参考見本があります。こんなアレンジの方法もあるのか、と勉強になります。
どの見本も、とてもきれいに配置されていて、レイアウトの参考になります。
実際にやってみた2
2つ目の課題はこちらです。
名刺作成時のやり方を活用して、トンボも入れてそれっぽくしてみました。
やっぱり文字間の驚き
文字間への配慮は、ここでもびっくりでした。どの文字列にも、ていねいに細かいカーニングがほどこされていて、これから先の工程でくりかえすことで、その配慮が当たり前になってくるといいなと思います。
住所などは、数字や漢字などがバランスよく配置できるように、要素ごとのかたまりを意識して調整していました。
グループで中央揃えするレイアウト
詳細情報のブロックは、記載事項の長さから中央揃えでは読みにくいと言うことで、このグループごと中央揃えに持ってくるという配置。なるほど!
フォントは、名前は12pt、役職・会社名が6.5-7pt、詳細が6pt、送り仮名とWeb URLが5-5.5pt程度でした。
平行四辺形の作り方
さりげなく調べてしまったイラレでの平行四辺形の作り方。
長方形を作成>ダイレクト選択ツールへ切り替え>上部2点を選択>クリックしながらずらす
今回のように数が少ないのであれば、パターンにまでしなくても、コピペ配置ですみます。
この先にも、さりげなくこういったイラレやフォトショのスキルを自分で使う必要があるところが出てくるようです。復習も兼ねて、さらっとできるようにしておきたい所存です。
最後に
まだ始めたばかりですが、さっそくかなりの学びがありました。
なんといっても、トレースというやり方!マネすることから学べとよく言いますが、トレースという完成度の高いマネはしたことがありませんでした。
トレースしないと気づかないことが、たくさんありました。
デザインは、なんとなくのセンスではなく、よーく考えられていることを強く感じます。
デザイン初心者で知識を身につけるために、手を動かしたい!と言う意欲のある方に、ぜひおすすめの本です。毎日1つずつでも、1か月あれば1通りが終わります。
「これは!」と言う課題があったら、また記事にして気づきを残そうと思います。まずは、序盤からすでに深い学びに出会った驚きを伝えます。
やってみようかどうか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひ一緒に取り組みましょう。
1か月後、「終わりました!」と言えるよう、がんばります。
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