Webライティング:「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう(岸智志著 MdN.co)を読みました
こんにちは、asuperuです。
子育てサイトでこの取材スタッフとして、お出かけブログのライターとして活動し、はや1年が経ちます。もともと旅行やお出かけが好きで、個人的な記録として書くのは割と好きな方です。日記や、旅行メモのようなものをつけながら振り返ることは、昔からしていました。
このブログ始める前には、アメブロで歯列矯正のブログをやっていたこともあります。とはいえ、公式サイトで割と人の目に触れるサイトに、「自分の文章や写真が載る」というのは、初めはとても緊張しました。
恐れ多い、とも言えるドキドキを抱えながら、「見たよー」と言ってもらえると嬉しいもので、そんな声を支えにしながら続けて来られました。今でも、投稿のときは緊張しますが、ライターの楽しさも感じ始めてきたので、割と積極的に活動するようにしています。(この話は、別記事にしたいなぁと思っています。)
そんな背景もあり、文章についての本も何冊か読んでいます。その中で、今回はこちらの本を紹介します。
Contents
「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう(岸智志著 MdN.co)」
Webライター実践入門ということで、初心者にもとてもわかりやすく書かれていて、飽きることなく読み終えることができました。ところどころにイラストもあり、強調ポイントがまとめられていて、読みやすかったです。
<著者の岸智志さんのまとめ>
・Webや紙媒体でライター活動(歴14年)
・原稿の種類は、インタビュー、取材、書籍の執筆、漫画原作
・ジャンルは、住宅、ビジネス、投資、スポーツなど
・もともとマンガのシナリオライターとして、編集プロダクション所属
取材ノウハウ
お出かけブログのライターをやることで、初めて「取材」というものをしました。サイトに記事を掲載するにあたり、個人のブログとは違うので、掲載許可をお店や施設の担当者にいただく必要があります。会社員時代に、先方とのやりとりをする職種だったので、対応自体はできるのですが、「取材の許可」となるとまた違う角度から話をすることになります。
・取材の「目的」をはっきり決めておく →なんのための取材なのか
・取材当日までにやっておくべき準備 →しっかり調べておく
・知りたいことを話してもらうには? →構成をイメージして、質問を準備しておく
・取材後にやること →お礼のメールを送り、人と人との関係を大切にする
「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう(岸智志著 MdN.co 2019.12.11)」
緊張していると、人は当たり前のことが当たり前にできなくなります。実際の質問ややりとりも、特に当たり障りのないことでも、取材で初めての人と話すとなると毎回緊張します。きちんとシミュレーションすることが大切だな、と今も気をつけるようにしています。
また、礼儀やマナーも大切にするようにしています。対応してくれたお礼と、掲載についての連絡は、意識して丁寧にするよう心がけています。この先方の対応で、施設としての対応力に感動することもあります。やはり丁寧な対応をされているお店や施設は、人気だったりファンついていることが多いです。
文章を書く技術
「トンマナ」という言葉は聞いたことがあったのですが、この本で初めて正体を知りました。
「トンマナ」とは、”「トーン(調子)&マナー(様式・様子)」の略で、世界観を作るために、デザインやクリエイティブの表現をルール化する考え方” だとのことです。
- 文章やキャッチコピーの文体や言葉遣い
- 写真やイラスト
- レイアウト
- 色づかいやフォント
確かに、出版物やサイトには、それぞれの色があります。きちんと意識してみると、その言葉や写真などの雰囲気は、しっかりとその方向性が反映されています。
なんとなく見ていた本やサイトも、そういう目線で見ると、また違ったものに見えるから不思議です。
・理由や具体例を使って説得力を増す →主張の根拠を示す
・「数字」を使う効能 →説得力のアップ
・オノマトペで臨場感をアップ →ドキドキ感が増す
・「パラグラフライティング」を身につけよう →1パラグラフ1トピック
「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう(岸智志著 MdN.co 2019.12.11)」
お出かけブログを書く際には、情報だけではなく、その場の臨場感を伝えられるよう、実際のエピソードを入れるように意識しています。誰かの発言や、見たものの様子を出来るだけ具体的に反映することで、「実際にお出かけしたい」と思ってもらえる気がします。
読み直しとリライト
・編集・リライトのポイント →クオリティを保つ
・主語と述語を対応させる →主語を正しい述語が受ける形、能動態と受動態を書き分ける
・言葉や記号の連用を避けてスッキリさせる →一文一義、「〜て」の連続使用は締まりがなくなる
・文末の変化でリズムを生み出す →「〜ます」「体言止め」「〜です」など、メリハリをつける
・漢字・ひらがな・カタカナの表記ルール →意味の違いだけでなく、字面としての読みやすさも大事
「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう(岸智志著 MdN.co 2019.12.11)」
この「読み直し」がとても大切だな、とても感じています。
私は、ライター記事の下書きは、急いでいない限り一晩は少なくとも寝かせるようにしています。書いたときは、「これでよし」と思っていたものでも、落ち着いてみると文章がおかしかったり、言葉が重複していたりと、異変に気がつきます。特に、夜に書いた文章は、昼間に見ると恥ずかしい文章になっていることがあります。夜に書いた手紙やメールは、次の日読み返すと恥ずかしくなったりします…
<原稿チェックのポイント>
- 主観と客観をかき分けられているか
- 事実が書かれているか
- 事実関係に誤りはないか
- 文法的な間違いはないか
- 気持ちの良いリズムで書かれているか
- 冗長な文章になっていないか
- わかりづらい表現はないか
- 発注された文字数を守っているか
<リズムや変化を生み出すための手法>
- 一文を可能な限り短く
- 短文と長文を織り交ぜる
- 文末の形を変化させる
- 体言止めで歯切れよく
- 不要な言葉をカットする(重複する内容、接続詞、指示語など)
- 言葉の連用を避ける
所属しているライターの文章講座でも、言われたことがあるものもあります。きちんとポイントを押さえてかけているか、これから意識するようにしたいです。
それぞれのポイントに、いい例文が載っているので、ポイントの説明がとてもわかりやすい本でした。BeforeとAfterの文章に出会うことは、あまりないので参考になります。
人に自分の文章を添削してもらうことのありがたさ
大人になると、自分の文章を添削してもらう機会は少なくなります。仕事で資料作りをしている中で、言葉の選び方を指摘されることはあっても、長文の添削となると、編集の仕事でもない限り、その機会が多い人はいないと思います。
ライターをしているメリットの一つは、添削をしてもらえることです。公式サイトに掲載するということで、自分の記事をプロの校正の方の目を通したチェックが入ります。
校正がないことはないので、次回にその反省を活かせるように、確認するようにしています。まだまだひよっこですが、文章力を磨くのに、とても良い機会をもらっています。
その上で今回の本のポイントも参考に、これからもがんばりたいと思います。
最後に
「ライター」なんて胸をはって言えるほどの仕事は、まだまだできていないと思います。ですが、あたたかい修行の場をいただいていると思って、日々精進できるように心がけています。
「今まで気になっていたこと」にチャレンジできた1年でした。「継続は力なり」と言いますが、今やっている活動も、このブログも、どこまでできるかわかりませんが、続けられるところまで続けます。
いい活動ができるように、勉強も継続しないといけませんね。とてもいいきっかけを与えてくれた本でした。気になる方は、ぜひ読んでみてください。
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